学会長挨拶

 春陽の候、ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

 この度、第29回九州農村医学会を、2019年8月2日(金)3日(土)の2日間、熊本県医師会館において開催させていただくことになりました。
2019年9月現在の日本の総人口は約1億2千万人ですが、国土審議会政策部会長期展望委員会によれば2050年には1億人を割って9,515万人となり、その後も急速に人口が減少していくと推計されています。
その中でも、都市部に先駆けて超高齢化による人口減少を迎えている農村地域では、保健・医療・福祉についての総合的な取り組みが急務であり、その実現が住み慣れた地域で地域住民が安心して生活できる基盤となります。

 さて、今回の学会テーマは「農村における地域医療構想のあり方」とさせていただきました。農山村住民の暮らしに寄り添い生活と健康を支援し貢献するために私たちが何をすべきかを議論いただき、動き出している地域医療構想を実現し、未来の地域医療像の創出の足掛かりとなることを願っております。
甚大な被害をもたらした2016年4月の熊本地震から約3年。今もなお、多くの方々が仮の住まいで生活されていますが、これまで国内外の多くの皆さまから、多大なるご支援や温かい励ましの声をいただき復興を果たして参りました。

 熊本のシンボルでもある熊本城は修復半ばではありますが、今も変わらずその勇姿で熊本県民を勇気づけてくれています。自然豊かで海と山の幸で溢れている熊本に九州各県からお一人でも多くの皆さまにご参集いただき、実りある学会となりますよう心からお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

第29回九州農村医学会 学会長

社会医療法人社団高野会 大腸肛門病センター高野病院
理事長・院長

山田 一隆